東洋医学の観点から~腰痛・坐骨神経痛の鍼灸治療

2025年10月13日

腰痛の鍼治療

東洋医学からみた腰痛、坐骨神経痛の考え方

急性腰痛(ぎっくり腰)を東洋医学的にひも解くと

腰痛・坐骨神経痛の鍼灸治療

こんにちは、山梨県の腰痛をK’sパーソナル整体で根本回復を目指す

K’sリカバリー鍼灸整体院(いのうえ整骨院併設)です。

今回は腰痛を東洋医学の観点から見てみます。

腰痛にも急性と慢性がありますので、

今回は急性腰痛(ぎっくり腰)を東洋医学の観点からみていきます。

〇急性タイプ(気血阻滞による腰痛)

運動の不注意などで

腰部の経脈や経筋等を損傷することで気血阻滞が起こり、

急性腰痛に繋がる。

・経脈:東洋医学において、

気(生命エネルギー)血(栄養)津液(水分)などの通り道を指す。

・経筋:東洋医学における、

経絡に沿った筋肉などの軟部組織の繋がりを指す。

・気血阻滞:東洋医学における、気や血の流れが滞って、

体内に停滞する病態で、気滞血瘀とも言う。

症状は局所の著名な圧痛や、筋緊張、

痛みによる運動制限などが起こります。

現代で言う腰椎椎間板症や、腰椎椎間板ヘルニア、

腰椎分離症などによる急性腰痛も

「瘀血」という状態が原因と考えられています。

治療方針は気血阻滞を改善する。

→気、血の流れを良くする。

これを疎通経絡や活血化瘀、利気などと言います。

急性腰痛のツボ(経穴)

腰部で起こっている気血阻滞なので、

主に足太陽膀胱経や足少陽胆経という

経絡及び阿是穴(反応点、ツボ)への

鍼を使った瀉法(体内の過剰になった要素を取り除く治療方法)を行う。

現代的に見れば、足太陽膀胱経上には

脊柱起立筋、足少陽胆経上には腰方形筋などがあります。

では治療点となる代表的なツボを紹介します。

背中にある腰痛のツボ(経穴)

「腎兪」

足太陽膀胱経の経穴

ウエスト高さで腰に手を当てた際に親指が来る位置にある。

「環跳」

足少陽胆経の経穴

立った状態でおしりのくぼむ位置にある。

下部には坐骨神経が通る。

「大腸兪」

足太陽膀胱経の経穴

ベルトの高さで、骨盤に指先を当て、親指のくる位置。

足や手にある腰痛のツボ(経穴)

「委中」

足太陽膀胱経の経穴

腰痛治療の超代表的なツボ!

膝の裏の真ん中の位置にある。

四総穴と呼ばれる、

鍼灸や東洋医学において非常に重要な経穴であり、

昔から「腰背は委中」と言われるほど有名な腰痛のツボです。

また、疎通経絡の代表的なツボとしては

「合谷」

手の陽明大腸経の経穴。

万能のツボとも言われます。

また、委中と同じく四総穴のひとつであり、

顔面部の病に特効するツボと言われています。

手の甲側で、

親指と人差し指が交わる部の人差し指側の位置にある。

「足三里」

足陽明胃経の経穴。

かつては胃の状態が良いことが

健康に繋がると考えられていたため、

胃腸の症状の特効穴として知られる足三里は

健康長寿のツボとしても有名です。

これもまた四総穴のひとつで、

膝のお皿(膝蓋骨)の外側から指4本分下の位置にあります。

最後に活血化瘀の代表的なツボをひとつ紹介します。

「三陰交」

足太陰脾経の経穴。

足の内くるぶしの頂点から指4本分上で、

すね(脛骨)の内側の骨の際の位置にある。

女性ホルモンの反応点であり、

婦人科系疾患のツボとしても有名で、逆子治療などにも用います。

また活血化瘀の治療点ですので、冷えの改善の効果もあります。

腰痛や坐骨神経痛でお悩みの方は東洋的観点からもアプローチしています

山梨県甲府市伊勢にある

K’sリカバリー鍼灸整体院(いのうえ整骨院併設)では、

西洋医学的に問診や検査初見から、

痛みを発生させている組織や部位を仮説し、

急性腰痛(ぎっくり腰)を治療することが多いですが、

必要に応じて鍼治療なども選択し、

東洋医学と西洋医学の両方の視点から治療を行っていきます。

中々回復してくれない腰痛や脚のしびれなどで

お困りの人は山梨県甲府市伊勢にある

K’sリカバリー鍼灸整体院/いのうえ整骨院併設

までお気軽にご相談お待ちしております。

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