マッスルインバランスからくる腰痛

2026年04月14日

腰痛患者さんのバランスの評価

交差性症候群から考える腰痛・坐骨神経痛

腰痛の原因と言えば

・筋肉の硬さ

・不良姿勢

・使いすぎ

これらがイメージされるかと思います。

もちろんこれらも腰痛の原因となります。

今回は「筋肉のアンバランス」に着眼して

ヤンダアプローチという考え方から腰痛をみていきます。

こんにちは山梨県甲府市の

いのうえ鍼灸整骨院です。

マッスルインバランスとは

筋肉が硬くまたは弱くなっており

筋肉が不均衡な状態に陥っていることを指します。

このマッスルインバランスの状態が

腰痛をはじめ、肩こり、不良姿勢などの様々な原因となっています。

マッスルインバランスは

正常の運動パターンを変化させてしまうと言う特徴があり

繰り返しの誤った運動パターンでは

その誤ったパターンでの運動学習によって

やがて正しい本来の運動パターンと入れ替わってしまいます。

このマッスルインバランスの評価は

当院で行っている評価の幹にもなっております。

マッスルインバランスの評価の始まり

マッスルインバランスの評価を始めたのが

チェコの神経学者であり理学療法士の

ブラディミア・ヤンダ氏です。

ヤンダ氏は自身がポリオに感染し、

四肢麻痺になったことがきっかけで、

運動システムに着目するようになったそうです。

運動システムにおける疼痛症候群を研究していく中で

痛みや不調の原因として

「筋肉のバランスの崩れ」

に注目するようになりました。

腰痛に多い筋肉のアンバランス

ヤンダ氏の理論をもとに腰痛を診ていくと

代表的なパターンとして

「下位交差性症候群(lower crossed syndrome)」

※遠位交差症候群や骨盤帯交差症候群とも言われます。

というものがあります。

これは骨盤を中心に

クロスするように硬くなる筋肉と弱くなる筋肉が

存在しており

そのアンバランスによって腰痛が生じるという理論です。

また、ヤンダ氏の理論では

肩甲骨を中心にクロスするように

硬くなる筋肉と弱くなる筋肉が存在するという

「上位交差性症候群(upper crossed syndrome)」

※近位交差症候群や肩甲帯交差症候群とも言われます。

というものもあります。

硬くなりやすい筋肉

では、下位交差性症候群で

実際に硬くなりやすい筋肉はどんなものがあるかと言うと

・腸腰筋

・大腿四頭筋

・縫工筋

・大腿筋膜張筋

・脊柱起立筋

・広背筋

・下腿三頭筋

などが挙げられます。

簡単に言えば

股関節の屈筋群というものと

下腿後面の筋肉です。

股関節屈筋群とは

股関節の屈曲という

膝を胸に近づける動きをする際に働く筋群のことで

主には大腿部の全面に存在します。

これらの筋肉は

日常的には姿勢の維持などで使われることが多く

特にデスクワークでは

腸腰筋がずっと短縮している状態となるため

固くなりやすいです。

弱くなりやすい筋肉

今度は下位交差性症候群で

弱くなりやすい筋肉を見ていきます。

・腹横筋

・横隔膜

・大臀筋

・中臀筋

・ハムストリングス

・前脛骨筋

・腓骨筋群

これらが挙げられます。

ここでは腹横筋や横隔膜と言った

いわゆるインナーマッスルの低下がひとつのポイントであり

また、大臀筋や中臀筋と言った臀筋軍の低下もポイントとなります。

当院でも、インナーマッスルの機能評価や

臀筋軍の機能評価は

必ずと言って良いほど行うのですが

それはこのインナーマッスルの機能低下が

下位交差性症候群の始まりと考えられるためです。

下位交差性症候群が作り出す姿勢

下位交差性症候群では

・反り腰

・骨盤が前に傾く

・お腹が前に出る

・太ももの前が張る

・お尻の筋肉が使いにくくなる

といった姿勢変化が起こりやすくなります。

このような姿勢の変化によって

腰への負担が増加し、腰痛の原因となります。

また、下位交差性症候群では

腰部だけではなく、骨盤から下の膝や股関節、

足部など様々な部位の不調の原因となり得ます。

当院が考える下位交差性症候群へのアプローチ

「腰が痛いのでマッサージを受けに行く」

これも腰痛を取るためのひとつの方法かもしれません。

確かにマッサージを受けた直後は一時的に軽くなったような気がしますし

血流が良くなったり、一時的に痛みが取れたりすることもあるかと思います。

しかし

硬い筋肉を緩めただけだと

少し経てばまた同じバランスの状態に戻ってしまいます。

これは筋肉が硬くなってしまう背景に

「マッスルインバランス」

「インナーマッスル機能の低下」

「誤った運動パターン」

などが存在しているためです。

また、人間の人体の構造と機能上

過剰な刺激に対して

防御反射という反射が働く仕組みがあります。

強すぎる刺激は

かえって身体の硬さを強めてしまう可能性があります。

いのうえ鍼灸整骨院では

・姿勢評価

・動作評価

・安定性の評価

これらの評価を元にマッスルインバランスの状態確認を行い

その上で

硬くなっている筋肉に対しては

強刺激ではなく緩められる施術を行い

使えていない筋肉には

再度使えるように

再教育、運動指導を行っております。

腰痛の原因として

・筋肉の硬さ

・姿勢

だけではなく「マッスルインバランス(筋肉のアンバランス状態)」

も重要な要素です。

・反り腰

・長時間座る

・運動不足

このような方は、マッスルインバランスが起きている可能性があります。

当院では、痛みのある部分だけではなく

身体全体のバランスを評価し

再発しにくい身体づくりを目指した施術を行っています。

腰痛でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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