腰痛を東洋医学の観点から見る腰痛
2025年10月28日
こんにちは、山梨県の腰痛をK’sパーソナル整体で根本回復を目指す
K’sリカバリー鍼灸整体院(いのうえ整骨院併設)です。
慢性腰痛その1(東洋医学から)
東洋医学的観点から長引く腰痛を見ていくと
前回に続き、腰痛を東洋医学の観点から見てみます。
今回は慢性腰痛その1です!
気候によっても腰痛などは発症しやすい
寒さ、湿度による腰痛
〇寒湿による腰痛
「寒湿(かんしつ)」…聞き馴染みのない言葉かと思います。
ただ、書いて字のごとくで環境、
気候が寒くてジメジメと湿気がある状態のイメージです。
気候により生じる腰痛
〇東洋医学には外邪(六淫)という病気の原因となる気候(環境)として以下のものがある。
・風邪(ふうじゃ):肩甲骨の辺にある「風門」と呼ばれる
ツボから侵入すると考えられる邪気で、
寒邪や湿邪等の他の邪気と結びつきやすく、
風の性質は高く舞い上がりやすいことから、
現代の風邪(かぜ)と同じような
鼻水、頭痛、喉の痛みなどの上半身の症状が多くみられる。
また「遊走性」という性質があり、
風が吹くように症状が色々な所へと移動するという特徴がある。
寒冷、冷えによる腰痛
・寒邪(かんじゃ):寒い時期や、
夏にクーラーの当たりすぎや、
雨に濡れる、汗をかいて冷えるなどが原因で体内に侵襲する。
悪寒や四肢の冷えなどの症状が出る。
また気血の流れを滞らせ、痛みを引き起こす。
また、筋をひきつれさせる、こわばらせるという特徴もある。
湿気により起きる腰痛
・湿邪(しつじゃ):湿気の多い時期や、
雨に濡れるなどが原因で体内に侵入する。
五臓の脾を損傷しやすい。
「重濁性」という性質があり、頭や身体が重い、
四肢がだるいといった症状が出る。
また湿邪は「粘滞性」という性質により
ねっとりと動きづらいため、気を滞らせるため、
経絡や関節に滞りが起これば
感覚異常や関節の痛みなどの症状を起こしたり、
動きづらさから慢性化しやすい。
乾燥により生じる可能性の腰痛
・燥邪(そうじゃ):秋に出現することが多く、
「乾燥性」という性質があり、口や鼻から侵入し、
五臓の肺を損傷しやすい。
肺の昨日の失調が起こると、
咳嗽、喘息、喀痰困難、血痰などの症状が現れる。
猛暑などで生じやすいと思われる腰痛
・暑邪(しょじゃ):熱邪の中でも夏季限定で現れるもの。
「炎熱性」と言って、高熱、大量の汗、口の乾き、
脈が早くなるなどを起こす性質がある。
また「昇散性」と言って、気や津液といった物質を上昇、
発散させる性質があり、息切れや倦怠感などを起こす。
また湿邪を伴いやすい。
・火邪(かじゃ):夏季以外に出現する熱邪。
「炎上性」という炎熱性と同じような性質に加え、
身体上部の症状や精神への影響も起こす性質を持ちます。
また「生風、動血」といって痙攣、
振戦のような風に揺らぐような動きをする症状を起こしたり、
出血の症状を起こしたりする。
前置きが長くなりましたが…
東洋医学的に見た腰痛出現の危険性と鍼灸アプローチ
〇寒湿による腰痛は、六淫のうちの寒邪と湿邪が原因となる腰痛です。
寒湿が停滞することによって腰部の経絡気血の阻滞が起こる。
なので特徴も寒邪と湿邪の性質を伴う。
主要な症状は…
腰下肢の冷え痛み(寒邪)、重だるさ(湿邪)、
寒冷で増悪、雨天で増悪など。
また、症状も
太陽型(足太陽膀胱経のライン上):下腿後面への放散痛
少陽型(足少陽胆経のライン上):下腿外側への放散痛
という放散痛の部位からも分けられます。
治療方針は陽気を強めて、寒湿の除去をする。
経脈の通りを良くして気血運行の改善。
では、寒湿による腰痛の治療点を挙げます。
太陽型では
「腎兪」
足太陽膀胱経の経穴
ウエスト高さで腰に手を当てた際に親指が来る位置にある。
「大腸兪」
足太陽膀胱経の経穴
ベルトの高さで、骨盤に指先を当て、親指のくる位置。
「崑崙」
足太陽膀胱経の経穴
外くるぶしとアキレス腱の間の凹みの位置。
また、崑崙は
疎通経絡(気の通り道を疎通させる)の効果と
化湿(体内の余分な水分や湿邪を除去する)の働きをする経穴です。
少陽型では
「風市」
足少陽胆経の経穴
気をつけの姿勢で直立し、
手のひらを太腿につけた時に中指の先端が当たる位置。
「陽陵泉」
足少陽胆経の経穴
膝の皿の外側にある出っ張った骨(腓骨頭)の
少し前下方にある凹みの位置。
また、陽陵泉は八会穴(はちえけつ)の筋会という経穴であり、
筋肉や腱の不調に用いるツボとしても有名です。
ココ最近気温が一気に低下しており、
寒邪の侵襲が起こりやすい季節です。
腰下肢の重だるさを伴ったり、
下肢の冷えなどを伴う腰痛がある場合や
腰の不調が長期続いている方は
山梨県甲府市にある
いのうえ整骨院〜K’s リカバリー鍼灸整体院〜にご相談ください。

